標高1500mの信州の山中に居住して25年。熊の生態の専門家ではありませんが、最近の熊被害に関して熊があたりまえに生息する地域に暮らす者としての考えや感じたことのお話です。
☆ 怖いのは低山に住みお腹を空かせて街中に出る熊(アーバンベア)です。
標高1500mの高原に住む熊は本来の習性を維持しており必要非常に恐れる必要はありません。
~ 山は熊が自然に生息する場所です~
当地の熊事情は昨年の夏からこれまで、例年と全く変わりません。通常運転・無事故です。といっても出没していないわけではありません。例年通りの頻度で目撃情報があり出没しております。当地は標高1500mの信州の山深い地域で太古から熊の生息地です。昨今人里や町中に現れ被害をもたらしているのは俗に言う”アーバンベアー”という熊で、人の住む地域に近い低山に住み、森林の開発や木の実の不作で餌が不足してお腹を空かし、つい良い匂いのする町中に迷い込んでしまった熊と思われます。そして思いがけず人と遭遇してしまいパニックとなって襲ってしまった、というところでしょうか。山にいる熊は居ても自然な熊、世間を騒がす熊は居るべきでない場所に出た熊、の違いがあります。
~熊は元来、人と遭遇することを嫌います~
元々熊は人に遭遇することを嫌い怖がる習性の動物です。移動するのは身を隠せる草藪の中か人のいない夜間。住民やお客様には夕暮れから早朝までは極力出歩かず、その場合でも複数人で熊鈴や音の出る物を持つように、食品は絶対に外に放置しない、等のルールを周知徹底しております。山深い地域なので特段餌には困っておらず、人がいると分かったら熊のほうから逃げて行くのが普通です。私自身、何度も目撃していますが見るのは全部逃げていく後ろ姿です。
~山にいる熊は素朴な田舎者、都会に出る熊は今どきの無法者~
目撃・出没の回数はニュースになる市街地と比べると逆にかなり頻繁といえるでしょう。元々居るのがあたりまえの場所なので。でも少なくとも事故は私たちが住み始めた25年前から全く起こっていません。おそらく深い山に住む熊は田舎者で本来の習性を維持しているものと思われます。
山深い生息地域だからこそ、出くわさない(時間・熊鈴など)、誘き寄せない(食べ物放置)、という基本を徹底すれば熊被害をとくに心配する必要はない、というのが当方の見解です。
令和8年1月 ペンションさすらいの自由飛行館 DOGコテージJAMSWAN! オーナー
*’261月現在、昨年秋以降の熊出没情報は全くありません。標高1500mで積雪は最高で約2m、気温は-20℃超になる地域です。餌も採れず確実に冬眠中です。
*内容はあくまでも当館オーナーの見解です。安全を保障するものではありませんので予めご了承ください。